建設・工事の進捗と債権管理
工程の検収、請求条件、保有記録、返済の状態を対応づけます。
想定する場面
主な対象建設会社、発注者、債権管理・ファイナンス担当者
工事を基礎・施工・引渡しの工程に分け、検収済みの工程に対応する債権を発行単位ごとに管理する例です。写真や検収書は業務側に保存し、どの記録に基づく発行かを追跡します。
この構成で確認できること
工程の承認、発行された権利、保有者、入金と償還の状態を、同じ案件から確認できます。
トークンと業務データの役割
トークンで表すもの
BondTokenのclassで条件を、nonceで個々の発行単位を区別します。利払い・元本・請求を扱う場合はDebtManagerを組み合わせます。
業務システムで管理するもの
工事ID、工程ID、契約・検収書、請求書、支払期日、銀行入金記録。
対象の事業・資産・注文などのIDと、chainId・コントラクトアドレス・必要なtokenIdを対応づけます。受付の操作IDと確定した取引を関連づけることで、画面から処理の結果を追跡できます。
構成するコントラクト
| コントラクト | このケースでの役割 |
|---|---|
| BondToken | 条件と発行単位を分けて保有数を管理します。 |
| DebtManager | 返済の予定、入金、請求と償還の状態を扱います。 |
| Whitelist | 対象参加者の許可状態を管理します。 |
コントラクト名から、主要な操作・関連SDK・ソースコードを確認できます。利用する機能に合わせて構成を選び、業務側の承認や記録と接続します。
利用と処理の流れ
工程と条件を整理
工程ごとの支払条件を契約と対応づけ、classId・nonceIdへ関連づけます。
検収を記録
検収担当者が資料を確認し、承認記録を保存します。検収判断そのものは業務側で行います。
権利を発行・割当
承認した工程に対応する発行単位へissueを行い、保有者と操作記録を残します。
入金と償還を照合
実際の入金とトークン側の請求・償還を分けて管理し、案件台帳へ照合結果を反映します。
運用の設計ポイント
工程変更への対応
追加工事、検収差戻し、期日の変更は元の条件を上書きせず、契約と承認の版を残して管理します。
資金の移動
銀行振込の確認とオンチェーン資金の入金は別の処理です。どちらを支払の根拠とするかを業務に合わせて定義します。
このケースを実装する
次の実装パターンに、システム構成、データモデル、処理手順、SDKのコード例をまとめています。このケースに必要な部分から組み込めます。